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ご紹介~プラスチック削減に向けた企業の取り組みについて①~

2019/02/18

みなさま、プラスチックごみ問題への関心が世界中で高まっているのをご存知でしょうか?

ある統計では、2050年には海のプラスチック量が魚の数よりも多くなると言われています。

そうした中、世界各国の政府や企業では、プラスチックの削減を目指す動きが活発化しているとのこと。

今回はそうした企業の取り組みをご紹介したいと思います。

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皆さんは3R(スリーアール)という言葉を聞いたことあると思います。



Reuse(リユース・再使用)・Reduce(リデュース・削減)・Recycle(リサイクル・再資源化)の頭文字をとって3Rと言います。

その3Rの中でも、今回は、REDUCE リデュース(削減)に取り組む企業の事例です。

 

<サムスン>
韓国の電子機器メーカーであるサムスンは、携帯電話・タブレット・家電製品など、同社製品群に使用されているプラスチック包装材料を、紙製や生分解性プラスチックなどの環境的に持続可能な材料に置き換えることを発表しました。

https://www.samsung.com/uk/aboutsamsung/sustainability/environment/resource-efficiency/

<スターバックス>
スターバックスコーヒーでは、2020年までに世界約28,000店舗でのプラスチックストローの使用を廃止すると発表しています。
世界に展開するスターバックス店舗でプラスチックストローの使用を止めると、年間10億本以上のストロー廃棄を削減できるそうです。

https://stories.starbucks.com/press/2018/starbucks-to-eliminate-plastic-straws-globally-by-2020/

<マクドナルド>
マクドナルドでは、昨年9月から、英国とアイルランドで展開する店舗(1,361箇所)で、プラスチックストローから紙製ストローに順次切り替えを実施しているそうです。また、20205年までには全世界の全店舗でプラスチックストローを廃止し、全ての包装紙をリサイクル可能な資源に切り替えるそうです。

http://www.mcdonalds.co.jp/company/news/2019/0125a/

 

<米ディズニー>
ザ・ウォルト・ディズニーカンパニーは、今年半ばまでに自社が所有、経営するすべてのテーマパークやリゾート等から、使い捨てのプラスチックストロー、マドラーを撤廃すると発表しました。これにより、年間当たり1億7500万本以上のストロー、1300万本以上のマドラー使用を削減できるそうです。
また、同社が所有するホテルやクルーズ船のアメニティグッズも使い捨てから詰め替え式に切り替え、レジ袋も有料化する予定なのだそうです。ただし、東京ディズニーリゾートに関しては運営会社が異なるため適用されないとのこと。

Disney Expands Environmental Commitment By Reducing Plastic Waste



 

<IKEA>
北欧スウェーデンの大手家具メーカー「IKEA」は参加の店舗やレストランで提供されるストローや保存袋など、使い捨てプラスチック製品7種類を全廃する計画を発表したそうです。また、その他プラスチック製品に関しては、2030年までに
減量を持続可能なものに切り替えるとのことです。

また、英IKEAでは、使い捨てストローを過去の「遺物」としてデザインミュージアムに展示するといった環境保護キャンペーンを行ったりもしていて、面白いですね!

https://www.ikea.com/ie/en/ideas/the-last-straw-1364656657911/

 

<すかいらーくグループ>
「ガスト」や「バーミヤン」などのファミレスチェーン店を展開するすかいらーくでは、日本企業として初めてプラスチック製ストローの使用廃止を決定した企業です。グループ全業態で、2020年までに順次廃止を目指しています。

https://www.skylark.co.jp/company/news/press_release/2018/pk637h0000018hh0-att/eir.pdf

 

いかがでしょうか?

日本企業を含め、海外企業にいたるまで、プラスチック製のストローの撤廃や包装材の切り替えに取り組んでいます。



(画像は http://www.ryesustainability.com/rsc-newsevents/2018/6/6/3tvy5ygchhwon1q6iehgg4qg66v1xr より引用)

 

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こうした企業の取り組みも当然必要なことですが、一般家庭から出るプラスチック製ごみも削減していくことも大事です。

日本の家庭から出るプラスチックごみの約84%はリサイクルごみとして回収されていますが、そのほとんどが中国に輸出されています。

しかし、中国が昨年、プラスチックごみの輸入を全面禁止にしたため、全国のプラスチックごみが飽和状態になっているとの報告があります。中国国内でのリサイクル事業において、環境汚染が発生したことが原因です。

中国の輸入禁止を受け、日本では東南アジアへプラスチックごみの輸出を切り替えているそうですが、中国よりも国土の小さい東南アジアの国々でも、中国と同様に環境汚染が起きてしまったら、本末転倒です。

リサイクルも確かに必要ではありますが、リデュース(削減)も重要なものです。

これを機会に、ごみの削減に目を向けてみてはいかがでしょうか?

今回は第1弾として、6つの企業の取り組みをご紹介しました。

第2弾も考えていますので、お楽しみに。

それでは、この辺で

後藤

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