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「Open Villageノキシタ」~軒下でつながる小さなまち~【その1】

2019/10/07

今年「Open Villageノキノシタ」がオープンとなった。

場所は宮城野区田子西、
利府街道と仙台港を結ぶ、141号線沿いにある。

ここは4棟から構成される共生型複合施設。

① 保育園
② 重度障害者のサポートセンター
③ グループホームとショートステイ施設
④ 障害者就労支援カフェ(食事もできる)

と、それぞれ民間会社や法人が運営する施設が集まっている。

←写真の様に、一棟は道路沿いにある。

ここで雨が降ったら、大変だ。
この軒下で一体何人がいっぺんに雨宿り
できるだろうか?
こちらは建物をつなぐ軒下。足を踏む込むと、一瞬、吹き抜け的なピロティかと思ったがやっぱり”軒下感”が強い。
最大で2.5m!の軒下もある。
お身体が不自由な方が利用する施設も入っているので、結果、造形物としてはバリアフリー・・・どちらかというとユニバーサルデザインと呼ぶ方がしっくりくる。

芝生、玉砂利、舗装・・・
足裏の感触を飽きさせないパッチワークのような地面。
ちなみに色の違う舗装道路は敷地内をめぐるコースになっていて、それぞれ”傾斜角度”が違うのだという。
「誰でもどうぞ。」「好きなように過ごしてね。」そんなメッセージが伝わる。

 
建物2階から軒下を臨む。
テーブルみたいに見えるものは
“座ってもOKなテーブル”日陰だし、風通し
も良い。
近所のおばあちゃま達が集う抜群のスポット。
そして、「コレクティブスペース」という“空間と時間を共有”する場があることにより、この村が内と外に向けたコミュニティの場として渾然一体となっている。

 
敷地の道路向かいに、震災で郷里や長年暮らした土地を離れた方々が住む公営住宅がある。移住先の暮らしの中で、特に高齢者が孤立する問題が顕著になって久しい。

ここのオーナーさん(村長さん)は、東日本大震災を機に、高齢者、障害を持った方、子供達という、いわゆる“社会的弱者”と呼ばれる方が自分の社会的役割をもって、人とつながり、心身ともに健康な環境を作りたい、という思いが強まったそう。


「Open Villageノキシタ」は超高齢化・少子化社会の到来にむけて、多様なライフスタイルの創造に挑戦する場と位置付けられている。

それは、誰かに過度に負担を強いることなく運営が持続していくために、補助金や助成金に依存せず、住民や民間企業の力を活かして社会課題の解決を目指す場ということ。

 

さて、昼時にお邪魔したのでとりあえず食堂に入った。
スープカレーがメインのメニューだが、今まさに旬の野菜がたくさん使われていて、驚くほど甘い!

(写真はミニセット、でも、野菜ぎっしり)
思わず店員さんに、どこの野菜なのか尋ねると、地元の野菜が中心で目利きの八百屋さんから仕入れていると、ハキハキ&染み入るような笑顔で答えてくれた。

お向いの公営住宅から皆さんが連れ立って、ランチやお茶を楽しんだ後、中庭を散歩されていた。

先日は、有志らが中庭で育てているハーブを使ったお茶を楽しむ会合があったとか。

昼休み中の会社員の方がふらっと寄って、スタッフの方に「あれ、どうなった?」と声をかけに来たり。

そうこうしている内に、お昼寝の時間が終わった保育園からは賑やかな子供の声が聞こえてくる。

なんとも日常的な穏やかさの中に活気を感じる場所である。

食事を済ませ、軒下にいたら「コレクティブスペース」の奥にいらした常駐スタッフの方が声をかけて下さった。

と・・・図らずも、たくさんお話を伺えた。

詳細は次回につづく。。。

 

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