NEWS 〈 青葉環境保全 〉からお知らせ
エコプロ2021『うじじきれい団』 参上!
2022/01/16
こちら、「エコプロ2021」主催団体である一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)のブースの様子。
校外学習で来場している子ども達の対応をしているのは。。。同じ年恰好のお子さん??
さぁ、お目当てのセミナー時間となったので、東京ビックサイトの展示棟からセミナー棟へ移動。(同じ施設内とはいえ、なかなかの移動距離)
SuMPO主催 心豊かな未来ビジネスシンポ「地域への着陸の時代とこれからのコミュニティ」、対面とオンラインのハイブリット開催。
このセミナーの第2部「沖永良部島に学ぶ心豊かデザイン~世界の海は一つ~」
登壇されたのは、先ほどSuMPOのブース対応をしていた方々で・・・お揃いのTシャツを着用した「うじじきれい団」の皆さん! ”竿さん”一家。
中1のお姉ちゃんを筆頭に、小5、小3の可愛らしい3姉妹、やんちゃ盛り末っ子の弟くんの家族6人で、鹿児島県の奄美群島にある「沖永良部島」からエコプロへ。
お父様が操作するスライドに合わせて、彼女達の発表が始まりました。
遡ること4年前、夏休みの宿題作文のテーマが「環境問題」だったことをきっかけに始まったという、海岸のゴミ拾い。
家族会議で以下のルールを決めて今なお続けているという
ゴミを拾う時間は15分間(海で遊ぶのは15分以上)、集めたゴミはクリーンセンターに持っていく、処理費用は自分たちのおこづかいから捻出。雨の日、寝坊の日はおやすみ。キレイになったら違う浜へ。ゴミが無くなるまで、あきらめずに続ける。
そして、漂着物の中に読めない(日本語ではない)文字のものが多いのに気がつくと、自由研究として、バーコードから、どの国で作られたものなのか?を調べてまとめたりしたそうです。
いわゆるビーチクリーン活動・・・でも何かが違う。
ピンセット??と”ふるい”をつかったゴミ拾い!!
是非、以下のサイトもご覧になっていただきたい・・・
海と日本PROJECT in 鹿児島 沖永良部のビーチクリーンきょうだい「うじじきれい団」
先ほどのブースで紹介していたのは、沖永良部島の浜辺からそのまま持ってきた『マイクロプラスチック』、遠く海外から海流に乗り、小さく細かくなったプラスチックの欠片。
発表は続きます。
「海のごみ拾いからわかったこと」として
・15分間だけでも毎日続けると予想より簡単にきれいになった。
・(おこずかいが無くなるのは心配だったけど)意外とお金はかからないかも。問題はお金ではなかった。
・マイクロプラスチックは恐ろしい。動植物の命が危ない。
・海は海流によって世界とつながっていた。海流、月の満ち欠け、海の生き物、植物、いろんなことが関係していて自然界のリズムがあることがわかった。
・あきらめずに続けていると、助けてくれる友達や仲間がふえて楽しい。
・ゴミやムダを楽しみながらへらすことがたいせつ。
もう頭が下がるというか、感嘆と同時に、明るくも鋭く強烈なメッセージの数々。
彼女達の活動は、多くの人々の共感を生み、島へ来た観光客も一緒に活動するというオプションツアーにもなりました。
国内では学校の講師として招かれたり、また、国際的な環境会議への出席など、今なお活躍されています。
海の生き物たちにとって、脅威である”海洋マイクロプラスチック”。
これらは人間が作り、日本に限らず、世界中の人々が使った後、回収せずに廃棄したもの。
うじじきれい団は、ただ単に”プラスチックを悪者にしない”ために、拾ったごみをおしゃれなアート作品&撮影スポットとして使ってもらう取り組みもしています。
上の写真は、アート作品の前に立ったSuMPO理事長の石田秀輝さん。
その背中にはキレイな羽がっ!!(これ、漂着ごみの中から選りすぐった漁具なんですね)
彼女達の発表が終わるとお父様からのお話がありました。
この活動に対する寄附や補助金のお話をもらうことも多いそうですが、お断りしているそう。
理由を聞けば納得で、”いただいたお金がある限り、自分の子供がゴミを拾うことをやめられなくなる”から。
「いつやめてもよい」とは話してるが、彼女達の意思を尊重し任せているとのこと。
(下の写真)それでも、何かの形で協力したいというデザイナーの友人の方が、うじじきれい団のロゴを作って下さったそうです。
竿さん一家、お揃いのTシャツのプリントがそれですね。
さらに、お父様が続けます。
「大人は子ども達の中に、明るい未来を見出すと言われますが、
実は、子どもも大人達の”正しい行い”をする姿を見ることによって、
未来に希望を持つのだと思います。」
この言葉は帰路についてからも胸にずっしりと沈み込み、じわじわと広がり続けました。