NEWS 〈 青葉環境保全 〉からお知らせ
八木山こども地域食堂~誰一人取り残されない社会へ~
2022/01/31
仙台市太白区人来田、286号線から折れると2つの上り坂があり、左手に進むと間もなくのところ。
ここは、旧人来田公設小売市場跡地 にある『ポッケの森(障害者就労継続支援B型事業所)』
手作りのお弁当やパンの他、地元食材を使ったお豆腐やドレッシングの加工品を製造販売しております。
ポケットから男の子が顔をのぞかせているイラストの販売車に見覚えのある方も多いかもしれません。
さて、ポッケの森の正面玄関を横切って進むと・・・
(もう夕方なので)作業が終わって整理整頓された製造スペースの真向いに
「森のレストラン ポッケ」があります。
レストラン入口には、ご自慢のパンや焼き菓子がズラッと陳列されています。
今日の目的地はここ!
最近、このレストランスペースで始まったばかりという「八木山こども地域食堂」
主催の”ヤギヌマローカルリソース”の柳沼さんは、知り合いだったのですが・・・
仙台市内の子ども食堂の取組みを調べていた際に、お名前を見つけて驚きました。
仙台市の子ども食堂
久しぶりにコンタクトを取ったところ、現在、5か所に拠点を作り、”子ども食堂”と”地域コミュニティ”としての役割を併せ持つ”場”を創出する活動を鋭意行っているとのこと。
なので名称は、”こども地域食堂”。
レストランの中には、小さなお子さん用のすべり台、ピアノまである!
また、建物に隣接したスペースには遊具もあって、暖かい時期ならば外遊びができるという完璧な環境です。
しかし、コロナ禍、真っ只中。
せっかくの食堂も遊びのスペースも生かせず・・・
現在は、お弁当の提供とフードパントリーに留めざる負えない状況とのこと。
お弁当の内容は?というと、そこは長年実績がある「ポッケの森」さん。
栄養士さんが監修するバランスの良いお弁当を作って下さいます。
しかもオリジナルメニュー。
写真は今日のお弁当で、右側が大人用の煮魚メインでご飯の量が多めで、400円、子供用は不動の人気メニュー唐揚げ!200円。
(市内の他の子ども食堂も同じかと思いますが)
開催日を事前にチラシやポスター、SNSなどで告知するものの、当日は何人の方が利用されるのか分かりません。
基本、用意した数がなくなり次第終了なので、事前に予約も受けているそうです。
ここ、ポッケの森会場では、すぐに作ってもらえる環境があるので、最初から作らずになるべく”できたて”をお渡しするようにされてるとのこと。
こちらは”フードパントリー”
森永製菓㈱さん、みやぎ生協さん等から送られた食品の他、缶詰などもあり、ご家族分や頼まれた他の家族の分も十分受け取ることが可能です。
(事前にSNSで連絡があったようですが)柳沼さんが来た時には、すでに置かれていたという”精米したてのお米”
多少に関わらず、そんなに構えず、自分の出来る範囲の協力って可能なんだよなぁ。
しみじみ、そんなことを思いました。
気軽に利用して欲しいという思いから、ポケモングッズの会社とのコレボレーションで、オリジナルシールがもらえるスランプカードも作っているとのこと。
私がお邪魔している間、老老介護中という近所のご婦人に頼まれてお弁当を受け取りに来た方がいらっしゃいました。
介護を”される方”と”する方”では食事内容も違っており、それとは別に自分一人分の食事を作る時間も”張り合い”もないとのこと。
家を空けることさえ、簡単にできない事情は想像に難くなく、そんな時は、近所の動ける方が、情報を得て、少し手助けすることも出来ますね。
とはいえ
大概の地域では隣近所との繋がりも希薄になり、他の家庭に干渉することも、されることもNGな風潮の現代。
一方、往々に一人で悩み考え過ぎると、自分でも気が付かない間に重い現実ばかりに目がいって、がんじがらめになったりすることもあるのではないかと思います。
誰しもが持つ多種多様な事情。。。解決には至らないかもしれないけど
”こども食堂”と”地域コミュニティ”の機能を併せ持った場の利用で
たとえわずかであっても、時間的、金銭的な余裕を得たり
社会と繋がっていることを実感することで・・・孤独に苛まれないでほしい。
少子・高齢化は驚異的なスピードで進んでいきます。
地域が子どもの成長を見守り、隣近所が高齢者に気を留める
そして、障害をお持ちの方も、もっと色んなコミュニケーションに恵まれ、自立への自信がついたり。
柳沼さんが目指すのは、きっと誰一人取り残されない社会。
”こども食堂”と”地域コミュニティ”は、今後、融合していくものかもしれません。