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林道散策~蠢動、真っ盛り~
2022/05/30
5月、とある林道。
去年、ゆったりと気ままに歩ける林道ハイキングの楽しさに目覚めてしまった。
やわらかな新緑から深緑へと移りゆく木立と、ふかふかの腐葉土の道。
「ツツジ」が、わんさと盛りの時期。
ツツジと藤の花が、地面のそこかしこに散っていて、林道のアクセントになっています。
姿は確認できなかったのですが、辺り一帯から甲高く澄んだ響きのカエル?の鳴き声が聞こえてきました。
特に1か所、やけに鳴き声が響くところがあり、足を止めると・・・
U字工があるため、そこに鳴き声が反響し、野外オペラの会場みたいに増幅している模様。
(折も折の繁殖期、メスへのアピールに人工物を活用するとは、なかなかやるな、おぬし)
もちろん、孵化前のカエルの卵もオタマ(おたまじゃくし)も、至るところの水溜まりで見ることができました。
(上の写真)ちょっと分かりづらいですが、こちらに向かって緩やかに勾配が続く涼やかな沢。
山登りでは、もっと大規模な沢をみたことがありますが、いかにもツルツル滑りそうな『なめさわ』登りのファンもいるそうで、夏場は気持ちよさそうです。
湿地帯になると、もれなく群れて姿を現すニリンソウ。
リーゼントみたいなマムシグサ。
ハッとするほど鮮やかな濃いピンクに縁取られ、フェルトみたいに肉厚でやわらかそうな若芽は、山ぶどう。(天ぷらにすると美味しいみたい)
とある学校で「サンショウウオの保護している」とお知らせする看板がありました!
昨年、別の林道散策の際、少し大きめの水溜まりに、見たことのない卵が一個だけあり、帰って調べたらサンショウウオ(の仲間)の卵と判明。
池の中に、すぐに卵を見つけることができて、少し得意になりました。
木陰に横たわった丸太に座り、休憩していると、足元に色んな生き物を見ることができました。
蛾の幼虫の「ひやくとり虫」
葉の上に乗せると、警戒して、しばらく辺りを窺うようにジッとしていましたが、動き出すまでレンズを向けて、我慢くらべのにらめっこ。
叢の中に見つけた、カタツムリ。
てっきり中身は空っぽかと思って覗いたら、サザエの蓋みたいものがある。。。お留守ではない模様。
でてくるかな~と丸太の上に乗せてみましたが、結局、姿は拝めないまま休憩を終えて、さらに1時間以上、散策を続けて戻ってくると・・・
午前中は日陰だった場所が、太陽の移動によって、すっかり”日なた”になってしまっていた!
「わっ!ごめん!」と、慌てて近づいていくと・・・
暑さにたまらず殻から出てきたのか、カタツムリが動いた跡がキラキラと光って、丸太の上から消えていました。
生き物たちにとって、春はもっと早くから到来していて、恐らく、もっと前から動き出していたのだと思いますが
蠢動(しゅんどう) 意味を調べると・・・
「虫などがうごめくこと。 また、物がもぞもぞ動くこと」
まさに、今、そんな感じです!