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「山形県朝日町」探訪6 ~東北大 土屋先生との再訪!の巻~
2022/08/30
2020年、山形県朝日町を初訪問した時は、盛りだくさんすぎる様々な出来事を5つのブログ記事にしました。
行きたいところは、まだまだあるし、朝日町を再び訪れる気、満々!!でしたが次は、他の方にもこの魅力を伝えることができたらいいな~と機会を探してところ・・・
なんと!東北大学大学院環境科学研究科の土屋範芳先生がご一緒下さるという好機に恵まれました。
目的は土屋先生のもとで、環境科学の普及啓発、環境学習の推進を担当しているDianaさんが、今後、展開するプロジェクトやイベント企画のヒントにするため。
今回は、朝日町の豊かな自然、観光資源を活用しながら地域活性・地域間交流を促進するお仕事をしている地域振興サポート「まよひが企画」の佐藤恒平さんをご紹介したく、ご提案した次第。

朝日町は、その面積のほとんどを国定公園が占めていて、人が住むエリア、町そのものがおよそ3分の1のエリアにギュッと凝縮されています。
あらためて見ると、その偏り方にビックリ。

日本の棚田百選に選出されている「椹平(くぬぎだいら)の棚田」
我が国において、お米の存在は大きく、食糧としての価値以外にも、その農作業の様子や四季が織りなす景色そのものが日本の誇る原風景です。
美しい景観のみならず、この棚田での米作りを通して、人々が訪れて労働や収穫の喜びを感じたり、「アイガモロボット」による農業×ICT技術融合の実証実験が行われたりと関係人口創出の場となっています。

(意外にも)土屋先生のカメラのシャッター音が止まらなかったダチョウ。
ダチョウの機嫌が良かったのか、ちょっと触らせてくれたり・・・

念願かなって、初めて行くことができたのは・・・世界にここだけ、空気がご神体という「空気神社」
豊かな自然、キレイな空気に感謝するとともに未来へと引継ぎ、繋いでいって欲しいという願いのもと、建立されたもの。

5メートル四方のステンレス板製の環境モニュメントは、空や樹々が映り込みます。
この鏡のような上面で巫女さんの舞が奉納されている写真を見たことがありますが、幽玄の世界に迷い込んだような雰囲気。
夜はライトアップされる時期もあって、次々と色を変えていく光に浮かび上がる様子はさぞかし幻想的でしょうね。

この神社建立に際して、ほぼ全町民の寄附があったそうです。
記念石碑を見ながら恒平さんのお話しを聞いていると、朝日町の面白い逸話があり過ぎて、笑い声が絶えません。

空気神社には独自の参拝の作法があって、それに倣います。
一部始終を写真に収めてくれた恒平さんが「土屋先生が小人みたいに写っていて面白い!」とデータを送って下さいました。(参拝中、ぜんっぜん気が付かなかった・・・)

そして・・・2本の巨樹にわたされたしめ縄と「下乗」の札が示す神域。
異様なほどの静けさが辺りを包み込んでいます。

ここは、「大沼の浮島(うきしま)・大沼浮嶋稲荷神社」
白鳳9年(681年)に山岳修験者が発見、浮嶋稲荷神社が建立されると、歴代領主の祈祷所として保護され、その後、徳川幕府の庇護も受けたとあり、神社の御神燈には徳川家の家紋が。
”浮島”という名の通り、泥などにヨシなどの植物が生えた”島”が、大小様々、湖面に浮かび、さざ波とともに密やかに動いていく、楚々たる風情。
古のころ、浮島の動静で、その年の吉凶を占ったそうで、現代においても、大きな浮島から切り出された新浮島に、当年の吉方位にちなんだ名前を付ける神事が行われているとのこと。
と、歴史などを織り交ぜつつ、今、振り返ってみても、この沼一帯が醸し出す、厳かで神秘性に満ちた様相は、到底、言葉での表現が難しい・・・
朝日町再訪は、”90度に曲がる国道”の存在があったり(ナビを見て大爆笑)、松本亭一農舎(ゲストハウス)の秘密を土屋先生が一瞬で見抜いたり・・・
各所で恒平さんが繰り出す軽妙で淀みのない説明も相まって、納得したり、驚いたり、感嘆や爆笑しつつ終始しました。
一言でいうならば・・・朝日町はチャーミングな町!ということで満場一致。
いつかは土屋研の地質調査でカヌー巡検なんてこともあったりするといいな。
さて・・・次は土屋先生とAOBAの新企画が発動、緊急告知あり!!