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岩手県盛岡紀行1 ~水の都は偉人も史跡も多かった~

2022/10/18


幕末の動乱を描いた人気歴史小説。主人公の生まれ故郷は南部藩時代の盛岡。

主人公は物語の中で幾度となく「盛岡は日本一美しいところ」だと語ります。

今でも、「おやま」と呼ばれ、郷土の誇りとして愛されている岩手山。

秀麗な山容の早池峰山と姫神山。

そして、悠々と流れ入る北上川と中津川が交わるところには ”不来方(こずかた)の城(のちの盛岡城)”

その小説を数回、読み返した私の中で、まだ見ぬ盛岡の景色は強烈な情景となり、憧れに似た思いを抱いていたような気がします。


念願が叶って、はじめて訪れた盛岡。

都市に多い碁盤の目のような町割りではなく、成り立ちの中心はあくまで市内を流れる北上川と中津川、雫石川。

まさに、水の都といった風情。


盛岡駅から歩いて巡ることができる観光マップには、数々の趣きのある橋が見どころとして掲載されていました。


最初に訪れた観光スポットの真向いにある個人宅には、堂々と聳える大きなイチョウの木が、季節外れの暑さの中、緑陰をつくっていました。

「馬場町村井氏の大イチョウ」として、盛岡市の保存樹木(第1号)として指定されているとのこと。


さて、到着したここは「南昌荘(なんしょうそう)」

地元出身の実業家である頼川安五郎が明治18年頃に建てた邸宅で、池泉回遊式の庭園は年月をかけて築庭。

岩手県は後世に聞こえる偉人を多く輩出しておりますが、原敬の他、著名人が多く訪れているそう。


南昌荘は、明治・大正・昭和・平成と時代が進み、所有者が変わっていき、一時は大手企業に買収されて「庭園がなくなるらしい」という話が。

そこで、当時の盛岡市生協(いくつか統合されて現在は”いわて生協”)が組合の共同財産として購入。

以来、維持管理を行う一方、一般公開を求める声の高まりを受けて、四季折々の伝統行事、文化事業の催し会場、また、七五三、成人式、結婚式などの人生の節目の記念写真をおさめる思い出の場所として活用される今の運営形態に至ったとのこと。


玄関から廊下を進むと・・・目の高さにある中二階に現れた”板の間”

100年を優に超す、積もり積もった時間が作り上げる、この艶。

磨き上げられた鏡のような板敷には、紅葉前の庭園の緑が映り込んでいて、溜め息が出るほど美しい。

ちょうど、数組いた見学者が、お茶を飲み終えて一斉にいなくなり・・・

静まり返った束の間。

照明を控えた屋内にいると、明るく降り注ぐ外の光とのコントラストが、どこか異空間じみていて・・・喧騒から浮遊したような感覚になりました。


散策を再開して間もなく、進行方向から、ふと目をそらすと・・・ツタなどの植物に覆われた童話の世界にあるような建物がチラリと見え、迷わず寄り道。

「旧石井県令邸」 明治時代建造。盛岡市で一番古いレンガ造りの本格的な洋館。

容易には近づけない雰囲気もあり、立ちすくんでいると、男性が出てきたので、聞いてみると常に一般公開はしていないそう。(後で調べると要予約制)

教えてくれた彼は、大きなカメラを2つもぶら下げており、今日は建物の中で、ウエディングフォトの撮影中だとか。

建物内もさぞかし素敵なのでしょうね~


それにしても、玄関があると思われる正面側は緑一色が過ぎて・・・

建物の裏側にまわってみたら、やっと外壁が「白色なんだ!」分かるほど。

全体の四角ばった総二階造りの形や窓の配置、窓枠がアーチのデザインで、やっぱりモダンな印象。

相変わらず、城や寺社仏閣など宮大工の技術や建築様式、日本家屋や古民家は大好きだけれど

山形県の文翔館に訪れて以来、鶴岡の致道博物館など洋館の素晴らしさに目覚めたところがあって・・・

ここ盛岡には、大切に守られている現役の洋館施設が目白押しであることは事前に調べてある!

期待に胸を膨らませて、散策は続きます!!

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