NEWS 〈 青葉環境保全 〉からお知らせ
「土屋先生と行く!!”地球科学”特別講座」1日目金華山巡検が無事に終了しました!
2022/11/04
11月3日、文化の日、前日、石巻海上に出された波浪注意報の解除を今か今かと待ちながら迎えた朝は、すっきりと晴れた空模様に一安心。
今日は、国立青少年教育振興機構 子どもゆめ基金助成事業 子どもゆめ基金
「土屋先生と行く!!”地球科学”特別講座」1日目金華山巡検の当日。
いよいよ始まります!
仙台駅の集合場所には、朝早くから参加者が集まって下さり、定刻前にバスは出発!
心配していた道路混雑もなく、スイスイと三陸道を石巻方面へバスはひた走ります。
今回のプログラムのナビゲーターは、東北大学大学院環境科学研究科の土屋範芳教授
そして、土屋先生の研究室から他に2名の先生が来てくださいました。
さて、バス移動の時間もフルに使ってのレクチャー。
「500万年前のことは、まるで昨日、一昨日くらいの感じです」から始まった”地質学”の世界における時間軸、時間感覚のお話がありました。
ピンとこなかったとしても、それは、この後、理解がともなってくることに。。。
鮎川港に予定より早く到着することができました。
ここには船乗り場と「ホエールタウンおしか」という”おしかホエールランド”も入った立派な観光・商業施設があるので、休憩と検温や手指消毒等、余裕を持って行うことができました。
今日は貸し切り船で金華山へ渡ります。(船に初めて乗る参加者も!)
土屋先生から事前に今日出会う動物達へのプレゼント(エサ)を用意しようと提案いただいておりました。
宮城県内の船を利用する観光地では、禁止されているところが増えたようですが、金華山域では、船上でウミネコやカモメにエサをあげることができます。
船は15分くらいで到着するので、鳥たちがエサに気づいて追っかけて来てくれかな?と心配してましたが・・・やったっっ!!来たっ!!
まぁまぁな大きさの鳥が飛んでいる姿を、これほど近くで見る事はないので、一斉に歓声が上がります。
参加者は、今日が初対面同士。
この”エサやり”は、抜群のアイスブレイク効果がありました。
目的地の金華山が見えてきました。
上陸すると今日のために作っていただいた巡検用ハンドブックをもとに、早速レクチャーが始まります。
冒頭から、なかなかな急登ポイントが現れます。
息が切らしながら、目を移すと絶景!!本当に良いお天気に恵まれました。
三陸の海は、この独特なコバルトブルー。
南の海とはまったく違った色合いですが、生まれも育ちも東北の私に沁み込んでいる景色です。
船上の鳥達に続いて、2つ目のプレゼント相手は鹿でした。
金華山は野生の鹿の生息地ですが、人慣れしていないため、群がるどころか、近づくとどんどん引いて行ってしまいます。
驚かせてしまうのも気の毒なので、用意した野菜は置いていき、あとでゆっくり食べてもらいましょう。
金華山の中には、いくつもの説明ポイントがありますが、レクチャーも質問もこんなにすぐ近くで先生方に聞くことができる・・・ホントに楽しそう。
鹿がいた芝生の覆われた丘陵から離れて海辺へ。
背面には波が砕ける海沿いの露頭です。法面から現れている地層と岩肌。
スケッチブックを使い図解しながら説明する土屋先生の言葉を熱心に書き取りしています。
こちらは、また別のポイント。
大きな地層には、クロスさせた”はちまき?””リボン?”みたいな模様をみせる別の鉱物の層が走っています。
「石は割ってみなければ、はじまらない」ということで研究室にご用意いただいたハンマーと保護用のメガネで石割り作業。
選んだ石によっては、なかなか割れない手強いタイプも。。。
「我々、地質”屋”は、石や石の断面の状態を見て、良い状態を”新鮮””フレッシュ”とか言うし、悪い状態を”腐っている””死んでいる”とか言うんだよ」なんてお話しも。
割れなかったり、面白そうな石が出たりすると先生を呼んで、それぞれみんなの作業を一緒にみたりしました。
最後に自分が好きな、または、興味を持った石を先生に見せるように指示がありました。
12月には東北大学の青葉山キャンパスで開催する「土屋先生と行く!!”地球科学”特別講座」2日目ワークショップがあります。
今日の巡検と好きな石の情報をもとに、きっとあれやこれやの楽しいプログラムが実施されると思います。
この日、実はドローンを使った撮影も行われました。
驚く程、小さな機体が、あっという間に上昇していく様子に目を見開きました。
その動画も、とても楽しみです。
皆さん、12月にまた会いましょう!