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東北大学生が修学旅行をアシスト!~松島を学ぶガイドプログラム~

2023/03/09

AOBAは東北大学大学院環境科学研究科と「環境学習プログラムの高度化と多様性に関する実証」をテーマとした共同研究を行っております。

これは『大学(専門家)』と『地域の学校や外部組織』との間に、AOBAが橋渡し役として関わることで、専門性の高い”学び”の提供、”学び”の機会や場が創出されること、企画・運営がスムーズになることで社会受容性が高まると、更なる多様性が生まれると考えており、それらを実証していくための取組みです。

さて、昨今、コロナの影響もあって修学旅行のあり方が変わってきている模様。

ご相談を受けて、この度、実施したのが、観光地「松島」に訪れる修学旅行生のガイド事業です。

東北大学生が修学旅行生に対して「”松島”の地層や自然環境」を目玉に、環境科学とは何か、SDGsに資する取組みなどを説明するプログラム。

新潟県の中学生80名、滞在時間は短く、効率よく移動しながら学ぶという条件に対応するため、環境科学研究科の地質学研究室から12名の学生さん(ガイド役)に集まっていただきました。

研究も忙しい中、ガイド本番の前日、拠点となる松島離宮で勉強会を実施しました。

作成した説明パネルを使って、必ず説明を行うポイントを確認しながら、あらためて松島のことを学んでもらい、その後、会場の下見と動線確認を行いました。


普段、学会での研究プレゼンやオープンキャンパスの対応の経験があるとは言え、専任で数人の中学生を引率するという状況は初めてのこと。

やはり検討すべき事項は、中学生の理解度に合わせるために、地質学の専門用語をどれだけ平明な表現かつ、間違いのない範囲で言い換えができるか、という点です。


迎えたガイド本番の日は、春を通り越して、初夏の陽気となった松島。

中学生が遊覧船で湾内を巡っている時間帯に、回送の大型バスが3台到着しました。

まもなく観光残橋から、こちらに向かってくるであろう人数の多さを実感。


昼食後、さっそく中学生が12班に分かれたところで、担当する大学生が1人づつ合流。

急な時間変更もあった中、落ち着いた様子で自己紹介しながら班を促し、打ち合わせ通り、それぞれのスタート位置へと移動を開始していきました。


館内にある「宮城県松島離宮博物館」、中庭、屋上などに説明ポイントを4カ所設けており、スタンプラリーのように回っていきます。

始まってみれば、とてもスムーズ!

ちょっとした待機時間、大学生も混じった楽しそうな笑い声があちこちから聞こえてきて、こちらも思わず笑顔になりました。

タイムキーパーをするため、各班の様子を見て回りましたが、担当する班の雰囲気に合わせた説明スタイルで12人12様の個性が感じられました。

ガイドが全て終わると桟橋の芝生広場に出かけていき、皆で記念写真を撮る姿も。


無事に松島を出発する時間になると、バスの中から手を振り続ける中学生に晴れ晴れとした表情でお見送りをしてくれました。


今回の取り組みに関心をお寄せいただいたミヤギテレビさんが取材に来て下さいました。

ガイド役としてインタビューを受けた彼は「普段私たちが学んでいる地質学であったり、環境科学を発信する機会をいただけて、非常に面白かったし、いい機会になった」とコメント。

この様子は、夕方の情報番組の県内ニュース枠で放映されました。

(以下はミヤギテレビ公式HPニュース一覧記事)※一定期間で消えます。

大学生が修学旅行のガイドに 中学生に松島の地形などを解説 宮城


今回、大活躍してくれた12名の有志達!とても頼もしかったです。

(東北大学大学院 環境科学研究科 土屋研、岡本研、渡邉研)

2日間、松島に通い、見事にミッションを完遂して下さり、心から感謝!!

ガイド役も「楽しかった」「いい経験になった」との感想が嬉しかったです。

皆さんが優しくて、楽しそうだから、きっと、中学生も楽しかったのです。

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