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『自然環境調査体験プログラム2024』終了!(その5:結び)

2024/07/16


「自然環境調査体験プログラム2024」2日目ワークショップは、東北大学青葉山キャンパスにある環境科学研究科「エコラボ」が会場。

省エネ・創エネ技術を駆使したエネルギー自立化の実証実験を行う場所として建てられ、研究室や会議室、講義室として使用されている施設です。

竣工から14年経過してますが、なお木の香りに包まれる快適な空間。


昨日は暑い中、現地調査で歩き回ったので、さぞ、お疲れでは?と思いましたが、朝から元気に集まって下さりました。


現地調査では班活動に終始したので、あらためて全員に自己紹介をお願いしました。

今年は中学生からも参加希望があり2名参加して下さいました。(体力とやる気がある学生さんは大歓迎です。)


先ほどの会議室からワークショップ会場へ移動。

今回のミッションは、個人で「調査票作成」、そして、それらを調査地の植生図上に掲示、確認位置を示した「環境情報図」として完成させることをゴールにして取り組みます。


4年続けてきて分かってきた本プログラムの特徴なのですが、1つの高校から1名で参加される学生さんがほとんど。

お話しを聞いたり、後日、感想をいただくと、普段、生き物のお話しをする同級生があまりいないとのこと。

昨日の朝が初対面だった参加者同士も、午前の現地調査、午後の同定作業と一緒に活動したので、2日目は打ち解けた感じになっています。


とはいえ・・・今日作成する調査票への記載事項は、種名、分布、生態、確認状況や特記事項の他、手書きの「形態」があり、撮影した写真や図鑑から写し取ります。

それは真剣そのもの。

すごい集中力で、途中から、こんなに人数がいるとは思えないほど、部屋が静かに。。。


描く、消す、描く、塗る・・・高校生。


同じく、描く・・・先生。


同じく、描く・・・昆虫鉛筆画のプロ(だということが発覚)


会場に遊びに来ていた”ヒバカリ”も応援。

昨日、みんなから熱烈なご挨拶を受けて、夕方には、ちょっとお疲れ気味でしたが、打って変わって元気な様子。


ヒバカリの応援に応えて描く、高校生。

たちまち小一時間が経過していきます。


お昼過ぎまでの活動なので、全員で”おやつ”タイムを経て、調査票の発表を行います。

自分で調べたこと、スラスラと堂々たる発表が続きます。

面白いと思ったネタ(名前の由来とか食べるとどうか等)も特記事項でお話しすると会場が沸く場面も・・・それにしても、皆さんの画力が高くて驚きます。


個別発表後、植生図に確認位置を種ごとに色の違うシールで示し・・・


調査票を生息域に分けて貼っていきます。



その後、エコリスの先生6名(植物、魚類、底生動物、両生類・爬虫類・哺乳類、鳥、昆虫)から、種ごとに調査結果の総括をいただきました。


最後はエコリスの社長である藤岡さんから「生物多様性・生態系サービス」についてレクチャーをいただき2日間のプログラムは終了となりました。


こちらが今年の成果物。

高校生等調査員で作り上げた「環境情報図」


環境情報図と一緒に集合写真を撮った後、

調査票は各自、持ち帰ってもらうため「そろそろ剝がしますよ~」と声をかけると、一斉に写真撮影をはじめる皆さん。

それぞれが好きな生き物の班を希望して参加してきましたが、こうやって調査地の各情報を並べて全体で見てみると、ほんの一部の情報であっても、自然環境の中にある生き物同士の繋がりが見えてくるのではないかと思います。

そのような体験や実感の積み重ねが大切であると再確認しつつ、4年目のプログラムも終了となりました。

参加してくれた中学生、高校生、専門学校生、そして学校の先生(なんと校長先生までいらして下さいました)、本当にありがとうございました!

また来年の再会や新しい出会いに向けて、6月にあの場所で!!

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