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青柳文庫碑を訪ねて~日本最初の公開図書館跡~

2019/10/04

東二番町通りを北に進み、広瀬通交差点を過ぎてすぐ。
東二番町スクエアビル(元仙台中央警察署)の前に本の形を模した碑が建っています。

その碑には「青柳文庫跡地」と刻まれていました。

青柳文庫跡地 碑



青柳文庫とは、仙台藩出身で公事師(現在の弁護士)兼商人であった「青柳文蔵」が、仙台藩に書籍と文庫を開設するための資金を献上しそれを武士町人関係なく広く活用させるため、1831年に設けられました。



当時は「公開文庫」と称し、幕末から明治維新まで存続されたが、戊辰戦争以来の世情の混乱で所蔵されていた蔵書類は散逸したとのこと。

1874年に宮城県師範学校(宮城教育大学の前身校)が開設される際に一部の蔵書が引き継がれ、1881年に宮城書籍館(現在の宮城県図書館)の開設に伴い引き継がれたそうです。
また、第二次世界大戦中は、所蔵されていた蔵書が青葉区愛子と芋沢の農家に疎開されていたため消失を免れたそうです。

現在、所蔵されていた蔵書類は、宮城県図書館の「青柳文庫蔵書」に459部・3339冊所蔵されており、
他にも宮城教育大学付属図書館や国立国会図書館、仙台市民図書館などにも所蔵されているそうです。

機会があったら、蔵書を見てみたいですね。

 

青柳文庫が日本最初の公開図書館と称される所以は、
仙台藩による公的な位置づけを得て一般公開されていたこと。また維持費をもって運営されていたことなどから、
今日の公共図書館に近い性格と備えていたためと言われています。



近代図書館の祖と言われる「青柳文庫」
今では跡地の碑だけですが、一度訪れてみてはいかがでしょうか?

なお、訪れる際は公共交通機関か最寄りの有料駐車場をご利用ください



それではこの辺で

後藤

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