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「山形県朝日町」探訪3 ~エコミュージアム発祥の地~

2020/03/09

山形県朝日町探訪の3回目、今回は町の文化活動について。

ダチョウ面会後、日も暮れはじめ、大学ゼミチームは町内の「りんご温泉」に向かうとのことで、一旦、別行動となりました。

またまた、佐藤さんのご厚意で町内のご案内を続行していただきました。

町の中心部、役場などが建ち並ぶ一角に

朝日町エコミュージアムコアセンター『創遊館』はありました。

平成12年竣工。「文化会館」「中央公民館」「図書館」そして「エコミュージアムコア機能」と、4つの顔がある複合施設です。



20年前に建てられたとは思えない当世風の建物。


下の写真は、建物の裏側から収めました。

向かって左側に見える、ひときわ高い建造物は400名規模のホール。ここでは、様々な催しものが行われるそう。



佐藤さん、「町の規模から考えると、朝日町はとても立派な図書館を維持してくれています。」

吹き抜けの天井、建物内部はほぼ壁のない構造です。

外にも開放的で、確かに居心地の良さそうな空間!



そして、エコミュージアム事務局の入口に開設されている情報発信のコーナー。

目を引いたのは、地元の郷土史家の方々が作り続けているという町の歴史や文化を伝える冊子。シリーズ化しているものもあり、クオリティが高い!



 

「朝日町は日本初のエコミュージアムの地なんです。」と、佐藤さん。

エコミュージアムとは、1960年代にフランスにおいて、地方文化の再確認と中央集権排除という思想の中で生まれた造語 ※生態学(Ecology)と博物館(Museum)

以下、朝日町エコミュージアムについての説明書きから。

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“自然と人間が共生し、しっかりした暮らしを築くエコミュージアムのまち”

エコミュージアムは町民みんなのための学校です。地域遺産のための保護センターです。まちの将来を考える研究所です。(途中、略)

収集型博物館とは異なり、地域にある自然、歴史、文化、生活、産業など、遺産(資源)の良さを見直して、あるがままに保存・育成し、地域の発展に寄与していく手段です。

エコミュージアムにおいて、大切なことは、住民と行政が知恵を労力を出し合って、まちの将来のために発想・形成・運営していくことです。

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エコミュージアムの運営は、住民参加が原則。

そういえば、道の駅にこんな案内板があって、素敵な言葉が書いてあった。

「朝日町全体が博物館 住民一人ひとりが学芸員」



 

ん??待てよ、待てよ。

この取組みのはじまりは・・・20年前っ?ってこと!!

地域資源の掘り起こしとか活用とか、住民参加の取組みとか・・

今の今、ほとんどの自治体の施策や計画で耳にする言葉。

(楽しそう・・というより、ネタを血眼で探している雰囲気を感じます。)

 

朝日町エコミュージアム構想は、前の町長さんが率先して取り組まれたそう。

それを思うと、とても先進的な考えを持ち、それを実行できる町なんですね。

・・・だから、桃色ウサヒが生まれた。

 

文部科学省HPには、堂々と「日本におけるエコミュージアムの例」としてトップに「山形県朝日町での取組」を紹介されています。

文部科学省 エコミュージアムについて

 

そして、つづく・・・。

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