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七ツ森主峰 笹倉山

2020/09/12

東北自動車道を南下して、まもなく仙台市にさしかかる辺り。

車窓には子供のお絵かきみたいな山がポコポコと並び、なかなか珍しく楽しげな景観を成している。

そこは『七ツ森』

七ツ森は一番高い笹倉山(大森山)と対峙する形で6つの山(松倉山、撫倉山、大倉山、蜂倉山、鎌倉山、遂倉山)が集まった地の総称。

ここには昔々、朝比奈三郎という力持ちの大男が一峰ずつ作った・・・という民話が残っているそう。

それぞれの山頂には薬師如来様が祀られていて、すべて笹倉山の方を向いて安置してとか。

今回はこの七ツ森の盟主とも言うべき『笹倉山』へ。


笹倉山入り口。

凛とした杉木立ちに霧が垂れ込め天然ミストの瑞々しい空気。


進むにつれ、伸びたシダ類が道を覆いかぶさるようになっていき・・・

苔むした岩がゴロゴロと転がる鬱蒼とした谷も抜けてひたすら進みます。


上の写真は、ことさらローアングルから撮った訳ではありません。

つづら折りになって斜面にへばりつく登山道。

「姥坂」との看板が目に入り、名前の由来はすぐに検討がつきました。

登る姿が腰を曲げて這いつくばる形になるからでしょう・・・。


姥坂を登りきると「姥坂の石」が迎えてくれました。

そして、さらに進むと「亀の子岩」が。

戊辰の役に従軍した地元の方が平穏な世の中が続くことを祈願して、七ツ森の主峰である笹倉山の山肌に亀の姿を彫り、薬師様に献じたとあります。

 

それから150年。そもそも柔らかい岩石で劣化が進み保存も困難になったため、この地に移され、さらに近年、地元の有志の方々が硬質な石材の亀一対を奉納されたそうです。

 



亀の甲羅の上に何かが乗っているので・・・ちょっと拝借。

よく見るとかわいい亀のイラストが描かれた石でした。(元祖の亀が一匹で寂しそうに見えたのかも)


霧に薄い光が差し込んで天空に太陽を感じ始める頃、笹倉山の山頂に到着。

笹倉山506m。薬師如来様が鎮座するお社がそこにありました。

右手にはもう一か所からの登山口も。

 

お参りを済ませて少し引き返した場所には ”国見崎” 展望台の四阿山がありました。
しばし休憩していると、雲が勢いよく流れてみるみるうちに視界が開けていきます。
米どころ宮城をささえる緑の田園地帯がはるかに望めます。
地元には、七ツ森7仏の薬師如来様を1日で参拝する「七薬師掛け」というものがあり、今も受け継がれているそうです。

その願掛けの最後は笹倉山の薬師如来様に確認を受けて終了するとのこと。

七薬師掛けを行うには相当の脚力が必要で慣れた方者でも8時間以上はかかる模様。

 

今回、一足飛びに笹倉山へお参りしたわけですが

薬師如来様は薬壺(やっこ)を左手の平に収め、病気の治癒、また、現世での苦しみを取り除き、安泰を司る仏様です。

今、祈願することは一つ。

世界が疫病の恐怖から一刻も早く救われること。

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