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みちのく潮風トレイル

2020/12/01

2019年6月に「みちのく潮風トレイル」が全線開通しました。

先日とあるセミナーで、その魅力についてお話を伺う機会を得られました。

環境省のチラシなどで見ていたこの ”ロングトレイル※森林、原野、里山などにある「歩くための道」長距離自然遊歩道のこと”

太平洋の雄大さ、山や里、川の連続するリアス式海岸を筆頭に起伏にとんだ自然環境、景勝地を漏れなく網羅した一本の道。

北のスタート地点は青森県八戸市にあるウミネコの繁殖地として知られる「蕪島」

南のスタート地点口は福島県相馬市の特殊な地形が生む豊かな漁場の「松川浦」

環境省が震災後に計画した「みちのく潮風トレイル」は、4県28市町村、その道の所有者の方々が協力しあって整備され、全長1000kmにも及ぶ沿岸地域のロングトレイルとしては世界有数のもの、とのこと。

みちのく潮風トレイル

サテライトと呼ばれる施設を運営するのは、6つの民間団体、そして地域住民・団体等。

下記の「みちのく潮風トレイル憲章」の下、様々な構成員の間で”顔の見える関係性”を構築しながら、将来にわたって協働して”道を守り、育てる”体制ができました。

「みちのく潮風トレイル憲章」

1.美しい風景と風土を楽しむ道とします。

2.地域に暮らす人々とこの地を訪れる人々との間に心の交流が生まれる道とします。

3.自然の優しさと厳しさを胸に刻む道とします。

4.震災をいつまでも語り継ぐための記憶の道とします。

5.豊かな自然・文化を次世代へ受け継ぐ道とします。

6.歩くことを愛する全ての人々を歓迎し、皆で育てる道とします。

今回のセミナーの会場が「みちのく潮風トレイル 名取トレイルセンター」で、このトレイルを統括する施設として、宮城県名取市閖上に建設。(写真:名取市観光物産協会HPより)


運営は「みちのくトレイルクラブ」一任されており、トレイル全線の情報の収集・集約と全線での共有、歩く人々(ハイカー)に向けた発信、地域関係者との連携・連絡調整等を行い、東北における「歩く旅」の文化の醸造を目指しているそう。

 


(写真:名取市観光物産協会HPより)

キレイな館内はシャワー施設やトレッキンググッズの販売もあります。

そして、ハイカー向けの情報が満載!

地域ごとのイベントや観光地の紹介をするリーフレットも種類が多くて、ハイカーでなくても、思わず目移りしてしまいます。

壁一面の地図には台風や大雨による被害情報もあり、現地の状況をいち早く発信されるという点では、別の役割も大きくなりそうですね。


(写真:名取市観光物産協会HPより)

たくさんの魅力的なモデルコースは、日帰り、1~2泊を要するコース等々、多種多様に用意されています。

キャンプ場情報や休憩・飲食など積極的に受け入れてくれる施設やお店など、受け入れサイドも全面的に協力してくれており、このトレイルを地域振興に活用している自治体も多く、地元の人との交流も楽しみの一つ。

コース毎のマップは有料ですが、平面的な情報ばかりではなく高低情報、スマートフォンと連携すればGPS情報なども提供されています。

青森~福島(逆もありですが)の踏破は40日と少し。

全線踏破の証明書が発行されたり、希望者は踏破者としてトレイルセンターのHPで紹介されたり、すでに何人もの方が達成しているようです・・・

いつかはきっと!!そんなワクワク感を覚える時間を過ごすことが出来ました。

何よりも伝えたいこと。

『みちのく潮風トレイル』は誰でも知ること、歩くことで関わることが出来る。

そして、みんなで繋いで育てていけるもの、ということ。

 

 

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