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青葉区・寺社探訪~瀧澤神社~火伏(火防)の神と和歌三神を祀る神社~

2018/08/27

皆さんこんにちは。
月末になっても、猛暑が続いていますね。

全国的に今年は熱中症による救急搬送者数が過去最多になったとか。
熱中症には十分お気を付けください。

さて、以前のブログでも、弊社が仙台市から受託している家庭ごみ収集地域の色々な場所(史跡など)をご紹介してきましたが、リニューアルしたこのブログでも色々と紹介していきたいと思います。あらためてよろしくお願いします。

「旧」青葉環境保全ブログはこちらです。

前回は、林子平が眠る「龍雲院」をご紹介しました。

今回は、青葉区本町に鎮座する「瀧澤(たきざわ)神社」です。

月曜日の家庭ごみ収集中、通り過ぎる際に「奥の細道」と書かれた標柱が目に留まり、なんとなく心を擽られ、記事を書いています。


ここは火伏(火防)の女神である「瀬織津姫(せおりつひめ)」を主祭神とし、学問ゆかりの和歌三神(住吉神明・柿本人麻呂・衣通姫)を合祀しています。

この瀧澤神社は、もともとこの地(青葉区本町)に鎮座していたわけではなく、初代仙台藩主である伊達政宗公が仙台に入府する以前は、川内瀧澤(現在の亀岡八幡宮)に鎮座していたそうです。

四代藩主伊達綱村の時代、亀岡八幡宮を福島県伊達市から仙台に遷宮する際に、社地交換で現在の青葉区本町に遷座することになったそうです。

現在の青葉区本町は昔、同心町(どうしんまち)と呼ばれ、かつて伊達政宗公が仙台城下の地割に用いた縄などを仙台の火防を祈念して焼却したと伝えられる清浄の地で、この場所に瀧澤神社を遷座したことには意味があるようです。

この神社について調べてみると、昭和20年の仙台空襲の際にも神殿が焼け残ったとの記録があり、火防の霊験は、いわば”実証”されているようです。


また、測量関係の聖地としても古くから大工棟梁の厚い信仰を集め、寛政11年(1800年)には学問ゆかりの神様「和歌三神」を合祀して以降は学者・歌人の尊信を得て、現在に至っているそうです。

境内には元禄2年(1689年)に仙台を訪れた松尾芭蕉ゆかりの句碑が残されています。

仙台空襲によりこの句碑は破壊されてしまいましたが、神社ゆかりの人々によって石片が集められ、昭和51年に修復・建立し直されました。

刻まれている句は、

春ももや けしきととのふ 月と梅

句の意味は、

空の月がおぼろにうるみ、梅のつぼみも綻んで今年もようやく春の気配が整っていかにもそれらしくなってきた

時期的には春の句になるようですね。

松尾芭蕉と言えば「奥の細道」

私的な昔話になりますが、中学の古典の授業で、奥の細道の冒頭(序文)を暗記させられた記憶があります。

月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也
舟の上に生涯をうかべ、馬の口をとらえて老いをむかふる物は
日々旅にして旅を栖(すみか)とす。古人も多く旅に死せるあり。

ふと思い出してしまいました。

皆さんも機会があったら、俳句や和歌などいかがですか?

それではこの辺で

後藤

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