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林道散策~春の花便り~

2021/05/05

陽気がよくなって参りました。

まだ陽も山の新葉も淡く柔らかく感じる4月、林道の散策に。

定義さん(定義如来西方寺)の五重塔がすぐそこに見える道路すぐ脇に林道の入り口がありました。

駐車場で準備をしているとパトロール用の車両が林道へ入るためにゲートを開けており、保安員の方から「火の元だけは気を付けてね」と声をかけられました。

この春、全国的に山火事が多かった印象がありますね。


暑くもなく寒くもなく、まさに散策日和。

ウグイスが警戒音で鳴くので、いささか申し訳ない気持ちになりながら・・・

森閑とした林道を進むと、早速、そこかしこに咲き誇る山野草達のお出迎えを受けました。

「ニリンソウ(キンポウゲ科)」


少し湿った林の中など一叢、二叢とありましたが、まもなく群生地に遭遇。


水辺にはもれなく「メコノメソウ(猫の目草・ユキノシタ科)」の姿。

写真は黄色の部分の花が開花している状態ですが、この後、緑色一色になり、実が深く細く裂けた形になるとのこと。

猫がうす目を開けている様子に似ていることがその名の由来。


春の花の代表格スミレ。スミレと言っても種類が多いのに驚きました。

よく目にするこれは「タチツボスミレ(スミレ科)」


そして、早春の花「カタクリ(ユリ科)」

低地では盛りは過ぎた雰囲気でしたが、少し標高が上がるとまだ元気に咲いていました。

春の気配もまだ遠い時期、他の植物に先駆けて咲くこの花は盛夏を迎える頃に休眠状態に入り、秋には地下茎で次の春に向けて準備をするしっかり者。


こちらは白と紫色の「キクザイチゲ(菊咲一華・キンポウゲ科)」



よく似たアズマイチゲは白一色で葉先が丸くて下に垂れるようです。こちらは葉がギザギザで深く切り込まれていますね。

ふと目を落としたら保護色みたいな色味で目立たないのに何ともユーモラスで愛らしい姿。

葉っぱにくるまれた形が丸ーくて、段々と並んでいると音符みたいです。


「ヒトリシズカ(一人静・センリョウ科)」の咲き始めの姿。


ここは県の水源かん養保安林ということで全体的に自然のままの森林のようですが、奥に進むと間伐作業が終わったばかりの杉林から、まだ瑞々しい杉の良い香りが漂っていました。


林道は大きな川に沿っており、雪解け水が上流や滝から轟々と流れて行きます。

奥地の方はヤマメやイワナなど山岳渓流のメッカ。

一度だけ人とすれ違ったのは渓流釣りの方々で釣り竿のケースを背に胴長の完全装備で早や帰路につく様子。

ところどころ道の脇に大きな水たまりがあり、のぞき込むとカエルの姿やニュルニュルとした卵がありました。


っと!水たまりの一つに見たことのない透明な粘液に包まれた白濁した鶏卵サイズのものが・・・

サンショウウオの仲間みたい!

自然の中で、いつも春は静かに訪れますが、命の喜びで溢れています。

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