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「山形県朝日町」探訪2 ~冬の棚田とダチョウに会える町~
2020/02/25
山形県朝日町探訪、続きます。
次は、“日本の棚田百選”に選出された『椹平(くぬぎだいら)の棚田』へ。
写真だと平地に見えるかもしれませんが、ゆるやかな傾斜の棚田です。
この棚田は昭和20年と、比較的、近年に開田されたもの。
戦時中の食糧増産が目的で、2年近くの歳月をかけ、人力なので他地域の住民や学徒動員もあったそうです。
「なので、町には、当時、この棚田の造成に関わった方がご存命なんですよ」と佐藤さん。
また、手前の棚田を指さして「田んぼ2枚をお借りして、お米も作ってます」とお話下さいました。
(後日、そのお米を「僕の作ったお米です」とお茶碗によそって頂き、ご馳走になりました。美味しかったです!)
ちなみに、「IoT技術×農業」にも挑戦されていて、アイガモ農法を「アイガモロボット」で行う実験も重ねていらっしゃいます。
今回は冬の静かな棚田の様子ですが、新緑の季節は以下の風景が!
やまがた景観物語 7 朝日町一本松公園から眺める椹平の棚田より
そうそう。道の駅で気になっていた。
ハムなどの加工品が並ぶ冷蔵ショーケースに「ダチョウ」と書いてあった???
朝日町には「オーストリッチ展示圃」があるんですね。
駐車場に車を停めた途端、目の前にダチョウが”すっく”と立っているという。
私たちの食生活において、狂牛病や豚コレラなど食肉の安全な供給について、何度か危機的状況があったことは記憶に新しいところですが・・・
加えて町の農家さんの高齢化と離農が進んだ結果、増えた休耕地の利活用ということもあり、民間企業さんが新しい産業創出のため、ダチョウ飼育や加工に乗り出したということ。
人に慣れているのか、寄ってくるダチョウ達・・・(苦手だという学生さんは涙目でしたが)
フサフサまつ毛の大きな目が愛らしいです。
(ダチョウの瞼、上下に開閉せずに、”引き戸”みたいに開閉するのですね)
近くで見ると、まず、体長の大きさに驚きます。足を見ると、まさに”恐竜”!
この前まで熱狂していたラグビーのボールみたいな卵が1つ、転がっていました。
相当な大きさです。
ダチョウの腸の長さは鳥類最長で23m。エサを消化する期間も長く、余すところなく栄養を吸収するので糞が臭くない。(そういえば、割と町中に位置する屋外施設でも、それほど臭気を感じません)
佐藤さんから、そんなダチョウのお話もたくさんお聞きしました。
「ダチョウとは付き合いが長いんですよー。いや、一羽一羽とは1年半くらいだけど」
そして・・・まだまだ、つづく。