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御礼!「自然環境調査体験プログラム2022」2日目ワークショップ終了

2022/07/25


独立行政法人 国立青少年教育振興機構 子どもゆめ基金

AOBA企画「自然環境調査体験プログラム2022」は、2日間にわたるプログラムが終了となりました。


7/23(土)のワークショップは、東北大学の青葉山キャンパスにある東北大学大学院環境科学研究科で開催されました。

現地調査での結果について、より総合的な理解を促すためのワークショップ。


エコリスの調査員の方は、ご自分の研究のために収集していた骨や毛皮を持って来て下さいました。


昆虫のベイトトラップにかかったオサムシの標本。
トラップの中のおびき寄せる特製の「スープ」に浸かって、さらには雨で、泥だらけだったものです。

現地調査での回収の際、ほとんど「一瞥」で終わった個体たちでしたが、実はこんなに美しい色だったのですね。

それを伝えたかったAOBA代表が、ワークショップまでの間に標本を作り、会場に展示しました。

比較的大型のものが多く、飛ばない虫(地表徘徊性昆虫)であるため、地域固有の特徴を持ちます。よく見ると緑色にも濃淡があり、個体差が顕著にあらわれております。


さて、出席確認のあと、いよいよワークショップの開催です!


AOBA代表からご挨拶をさせていただきました。

「今回の体験を通じて、自然環境を実際に自分の目で見て、触れて、生き物の実態や痕跡を確かめることの楽しさ、自然の豊かさに感謝すると同時に守ることの重要性を知ること。

そして、自分の興味・関心に対する探究の心が生涯通じて取り組めるような”職業観”に繋がることを期待したいと思います。」


5つの専門班(植物/鳥/魚・底生動物/両生類・爬虫類・哺乳類/昆虫)に分かれての現地調査でしたが、ワークショップでは、縦割りの4グループに分かれて討議しました。


まず、調査地の”植生図”上に確認種の情報を位置付け、全体の「環境情報図」を作る作業から始めます。


その後、現地調査で使用した”野帳”に記入した確認種の”食性”や調査員の方から教えてもらった情報を元に「食物連鎖図」を作成していきます。


ここの班はイラスト入り。とっても絵の上手な高校生がいらっしゃいました!


およそ2時間かけて、食物連鎖図まで完成させた後、各グループからまとめの発表をしてもらいました。



それぞれに特徴や工夫のある4枚の「食物連鎖図」が完成です!!

続いて、エコリスの調査員の皆さまに確認種の中から、1種を選んでいただき、解説をしていただきました。


信じられないような方法で生き残るための進化を遂げてきた生態を持つ生き物の話。

特定外来生物である植物に関しては「(知っていても知らなくても)扱いを間違うと法律に抵触してしまうことがある」ということ・・・


「文化財として保護されている動物と増えすぎや環境の変化によって人間への獣害の被害が深刻になり、駆除対象となってしまう」動物の存在があること等を教えていただきました。


そして、ワークショップの総まとめとして「生物多様性と生態系サービス」をテーマにレクチャーをいただきました。

特に「生態系サービス」のお話では、私達の生活の中で・・・というよりも、地球上で人間が生きていくために、自然や生態系からどれだけの恵みを受けているのか?ということを分かりやすくお話し頂きました。

専門班としての活動から環境情報図や食物連鎖図の作成を通じて、生物同士の繋がりや生態系の輪郭が見えてきた高校生にとって、一層深い理解が得られたのではないでしょうか?


いよいよ最後のプログラム。

AOBAスタッフによる現地調査の記録写真や動画の中から、選定・編集したものを使って、全員で「振り返り」の時間です。

名・珍場面の数々に、コメントをもらいながら、自分の班以外の活動の様子を共有させて頂きました。


今回も全面協力をいただいた株式会社エコリスさんへ感謝の気持ちを込めて、記念品を贈呈させていただきました。


最後に株式会社エコリス代表取締役社長の藤岡さんから、閉会のご挨拶を頂戴いたしました。


こうして自然環境調査体験プログラムは、本当にたくさんの皆さんのお力添えをいただき、無事に終了することができました。

関わっていただいた全ての皆さんに心から御礼申し上げます。

そして、参加高校生の皆さん!ご参加いただき、誠にありがとうございました。

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