NEWS 〈 青葉環境保全 〉からお知らせ
『自然環境調査体験プログラム2023』終了!(その2)
2023/07/07
『自然環境調査体験プログラム2023』の「両生類・爬虫類・哺乳類班」はトラップでの捕獲、自動撮影カメラの設置、それらの確認や捕獲した生き物の観察の他に「フィールドサイン法」という痕跡(足跡や食痕)を探す調査法を実践していきます。
最初に参加者全員で、前日に仕掛けたカメラ映像で数種類の夜行性動物を確認しました。
なかなか目にすることがない生き物が、実は”すぐそばにいる”という事実に興味津々。
トラップの回収では、もはや常連、たくさんの”アカネズミ”に会うことができました!
林の中へ分け入り、イノシシやシカの足跡など生き物の痕跡を見つけに行きます。
両生類も間近に観察、その後、図鑑で同定も行いました。
トラップの残りを回収する調査員の方に続き、「やってみる?」と言われた高校生は、なかなかトラップから出てこないネズミをビニール袋に移すことも一苦労。
体長や体重を測ります。
雌雄の見分け方も!
トラップの中に非常に珍しいという「ジネズミ」が!
名前は”ネズミ”ですが、モグラに近い生き物で日本の固有種。
こちらも常連の「カナヘビ」
ヘビのようにしっぽの長いかわいい生き物という意味で「愛蛇(かなへび)」と名付けられた説もあるんですね!
今日のアイドル(その2)となった「ヒバカリ」
前日のトラップ設置の時に捕まえたのに続き、現地調査の日に捕獲した班があり、べベース基地に連れてこられました。
「驚かないように、そっと救い上げてね!」という言葉に従い触れ合っています。
筋肉質だけどツルツルの身体、体色の色彩が豊かで顔周りのクリーム色のラインが目印。
チロチロと舌を出す姿が可愛らしく、笑み崩れている高校生の様子。
土砂でいっぱいだったけど、近くに”桝”があり、魅惑の”ガサガサ”がはじまりました。
恐る恐る網を揺する高校生達に
「何かを見つけるんだっ!という強い気持ちでっっ!」
Fさんが檄を飛ばす声が聞こえてきます。
石をめくってみると、小さな小さな生き物がいっぱい!
生き物の世界って、多種多様、厳しい生存競争もあるけど、本当に豊かな世界。
午後の同定作業では、捕まえたり、痕跡を見つけた生き物達をホワイトボードに書き出して、一種づつ説明聞いたり、明日のワークショップで自分が作成を担当する調査票の対象を決めたり。
哺乳類の糞を攪拌して食性の確認もします!木の実の種子などが。。。
哺乳類の頭蓋骨標本と骨格図鑑を見比べています。
という・・・てんこ盛りの一日目となりました。
それにしても、3回目の開催にして、出会う生き物が違っているのが、すごい。
どこで、誰と、何に出会うのかは、いかなる時も”一期一会”ということ。