AOBA青葉環境保全より良い環境をめざす

NEWS    〈 青葉環境保全 〉からお知らせ

国営みちのく湖畔公園『里山地区』訪問

2023/05/06


宮城県川崎町にある「国営みちのく湖畔公園(みちのく公園)」

和紙職人の塚原英男さん(潮紙代表)から、みちのく公園の管理センターの方が、AOBAの自然環境調査体験プログラムにご興味を示して下さったということでご紹介下さり、ご縁をいただきました。

当初、みちのく公園と言えば、あの四季を通して楽しめるキレイな花畑やお子さん達が大喜びの遊具やアクティビティのイメージがあったので内心「なてな?」と思ったのですが、286号線沿いに「里山地区」というエリアがあることを初めて知りました。(我ながら、なんと無知な)

花畑や遊具のある代表的なエリアは”南地区”、そして、音楽フェスティバル等が行われる広大な”エコキャンプみちのく”やドッグランやみちのく自然共生園があるのが”北地区”

ちょうど”南地区”とは286号線を挟んで反対側、さらに北地区との中間に、半島がダムに突き出す形で位置するのが「里山地区」です。


里山地区専用の駐車場から道路の下をくぐって進むと、地域交流館「小野分校」という管理事務所や資料館、ワークスペースのある木造の建物があります。

公園管理センターの里山地区担当の方と、初めてお話ししたのは、少し前のことで、今日は現地をご案内いただくのが目的です。

エリアマップをみるにつけ、私がイメージしているのは、みちのく公園全体のほ~んの一部。。。認識としては5分の1程度であることを思い知りました。


早速、小野分校の裏道を進み、しばらく道路と並走、やがて公園敷地を区切るフェンスの設置地点から折れて山の中へ。


管理のため一部舗装道路がついていますが、見える景色と空気感は、まさに里山そのもの。


林道を選びゆっくりと歩いていくと、針葉樹林帯の日陰には羊歯植物、まだ葉の茂る前のカラリとした林の日向では、スミレ等の春の植物達がお出迎えです。


それにしても、いい天気!

まだ柔らかそうな新緑が春陽に冴え、歓喜して、美味しい空気をたくさん生成していそう。


散策道が囲むエリアの真ん中くらい、林道から薄暗い杉林へ降りて行くと、ツリーハウス!(現在、使用禁止)、木製の椅子や机などがある「森の楽校」


散策道に戻り、やがて、北地区の方面の端っこまで来ると・・・


228段という長い階段のついた崖がありました。

管理センターの方(Hさん)は、朝晩の2回、この地区を巡視しているとのことで、、この崖をカモシカが登るのを、よく見かけるそうです。

Hさんも、カモシカも、すごい健脚・・・

階段を降りる途中で、ガサガサっ!と小動物が落ち葉を踏む音が聞こえて、目を凝らしたものの、姿は見えず・・・

ここまでの道のりで、小動物のフンを複数カ所見つけたので、どんな生き物が住んでいるのか知りたいところ。


階段を下りると大きな河川(北川)があります。

この季節、雪融け水で水量が増えている状態、橋の上から覗き込むと大きな鯉がたくさん泳いでいました。

さて、降りてきた階段をまた登り、里山地区へ。(220段目から、あと8段が辛かった~)

スタート地点の小野分校へと向かいます。


サンショウウオの池を見たり、炭焼き小屋跡などを通過してゆるやかに下って行くと

最後に控えていたのは「りゅうきんかの谷」

リュウキンカは、幸福なことに盛りのころ。

木道がついているので、そこに一叢、あそこに一叢と、間近に見ることができます。


林をバックに咲いている遅咲きの桜は、前方へ、左右へと枝を上手に伸ばしていて、リュウキンカの群生を覆っています。

微風にはらはらと散る淡いピンクの花びらと小さな黄色の花と葉の緑色。

日本の里山の彩りは、この春も変わらず美しいものです。

2時間近く散策道を巡り、ゴールに近づく頃、民家が見え、車の行きかう音が急に迫ってくると、下界へと舞い戻った気分になります。

 

さて、この「みちのく公園里山地区」の素晴らしい環境下で、子供達が大活躍するイベントを企画したい!と決意した次第。

自然や生き物を知る感性を磨く、身体を使って体験する、色んな人と出会って楽しい時間を共有できる、そんな内容にしたいです。

PAGE TOP