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モノづくりの原点 

2020/07/27

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と人類の戦い。

目に見えないウイルスに恐れ、本人の意思には関係なく、老若男女問わず、否応もなく参戦する毎日。

その最中、まだ特効薬やワクチンといった十分な武器も持たない状況で、命を預かる医療従事者の皆さまと、その活動を支えるご関係者の皆さまへ、感謝の気持ちを忘れてはならないですね。

 

さて、一時期、異常な方向に向かっていったマスクの需要と供給のバランスでしたが、そろそろ記憶からも消え始めている昨今。

入手困難な状況に振り回された人々が次にとった行動が”買うことができないのなら、自分で作る(作ろう)”

今や、お手製と見受ける布マスクをする人々はかなり多いと感じます。

「ないものは自分で作る」という、原点に立ち返ったかのような・・・。

この機会にあらためて、”モノづくり”の楽しさに目覚める、または楽しさを思い出した人も多いのではないかと。

 

以前、このブログにも登場して頂いた”手すき和紙工房 潮紙”の塚原さんが、和紙製のマスクを着けておられた。


お手製の”洗える和紙”がベース。

「洗濯に何回耐えられるか・・・」実験中とのこと。


内側にハンカチが縫い合わせてあります。

昔から「紙衣」という衣服として身にまとうことも出来る和紙も存在するので、糸で縫うことも出来ます。

・・・もっと言えば。

和紙をこより、糸を作って、その糸を織機で織れば「紙布」になる。


 

和紙製のマスクが珍しいという話ではないのです。(実際、市場には和紙をはじめ、多種多様な商品がたくさんあります。)

消費社会では、一時的ではあったにせよ、手製マスクの材料となる”さらし布”や”ガーゼ”などが入手困難な状況になり、特に小さなお子様のいるご家庭が困っているという報道もあった。

それを思うと・・・

塚原さんは工房の裏山で和紙の原料となる植物から育てている。

大量に使う水は、山の自然が生み出す水で、工房家屋の中をドゥドゥと流れている。

もちろん、人の手、それも途方もない工程と手間を経て、和紙として世に送り出しているのだけれど・・・

とんでもないものを見ているような気がしてきた。

自然環境や地域資源と共にあって

何かを生み出せる人

モノをこさえることができる人

本当は強い! ”最強”とはこのこと。

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