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4/1~4/5まで!! 手すき和紙工房「潮紙」 作品展
2022/04/01
振り返れば、少し立て込んだ状態で突入した3月。そして、気が抜けた3月末・・・
今日から新年度、気を引き締めていかねば!!
さて、早速、ご紹介させていただきたい展覧会、張り切って取材を敢行。
本日、4月1日(金)~4月5日(火)までの5日間、東北工業大学一番町ロビー
1Fギャラリーにおいて 『手すき和紙工房 潮紙 作品展』 が開催されております。
潮紙代表の塚原英男さんにとって初の作品展。
実は昨日、展示準備に追われている塚原さんにお会いしており「もう、初めてのことで・・・何がなんだか」とおっしゃっておりました。
毎年、塚原さんのカレンダーを見ているので、馴染みのある味わい深い直筆の「ごあいさつ」
楮の枝を使ったタペストリー風の展示方法が素敵です。
工房の様子、川崎町の笹谷地区の位置、和紙の材料や下拵えの工程などを伝えるゾーン。
様々な植物で染めた色和紙も勢ぞろいですね。
皮を剥いだ”楮(こうぞ)”の枝とおしゃれな画付きの袋に入った”トロロアオイの種”の「ご自由にどうぞ!」ゾーンもあったり・・・
ちなみに種の袋のイラスト(消しゴムハンコ)の作者は「浅野友里子さん」という宮城の作家さんの作品ですって!!
スニーカーやハンドバック、ジャケットは”コンニャクの粉を溶かした糊を塗った紙衣(かみこ)仕様”
このジャケットは、ヨーロッパで開催された展示会に貸し出されたもので、会場で説明員が着用していたところ、もの凄い注目と称賛を浴びたと聞いております。
紙衣紙は、余裕でミシンがけが可能。確かに独特の光沢も相まってCOOL!!
25分ほどの塚原さんの紙漉きに関する映像。製作は「東北工芸ことはじめ」さん。
ドローンも使った美しい映像と秀逸な構成で見入ってしまいました。
岩手県遠野市の遠野緑峰高校の資料。懐かしい面々。
ビール製造に欠かせないホップの廃棄蔓から和紙を作るプロジェクトで、塚原さんは紙漉きの技術移転を行いました。
以前、AOBAのブログでも紹介しておりますので、是非!
そして、先月、テレビや新聞でも報道があった東北大学大学院環境科学研究科で展示されている「正藍冷染」作品の型紙です。
栗原市の千葉家が伝承する日本最古の藍染め技法の大きな作品で、型染めのための型紙(柿渋和紙)を作製したのが塚原さんです。
塚原さんは「ギャラリー空間を埋めるほどの作品なんて、とてもとても・・・」とおっしゃってましたが、東北工業大学の学生さんの興味深い研究紹介などもあって、多岐にわたる展示内容。十分、見応えがあります!
よくよく見れば・・・芳名帳が素敵過ぎる。
表紙は、塚原さんの和紙を藍染めしたもので、なんて深い藍色でしょうか。。。
そして本体は、”和綴じ(御朱印帳などの和本、和装本の伝統的技法)”の伝道師である永澤裕子さんの手によるもの。
ものづくりに関わる方々の作品が、そこかしこに彩りを添えている様に感激。
そして、世界が認める高品質な「Japanese paper=和紙」
下拵えを手伝いながら、その伝統技術に触れることが出来る恒例の「出前工房」は今年も開催スケジュールが決定しております。
このひと手間、ひと手間がいずれ紙になる・・・そんな不思議を実体験したい方は是非、ご参加下さい!